症状別解説
腰痛
腰痛の原因
腰に負担をかける日常生活の積み重ねが原因で、背骨が歪み神経を圧迫しています。人の頭部は通常体重の10パーセントくらいの重さがあり、仮に体重が60kgの人であれば6kgのオモリを常に体の上に置いている状態になります。イメージしやすいのは、スーパーで売っている5kgのお米より少し重いものを体の上に置いているイメージです。
体への負荷
例として真っ直ぐ立っている時の腰にかかる負担が100パーセントだとして考えます。
寝ている場合
●仰向きで寝てる時に腰へかかる負担は25%→寝ている時は腰への負荷は少ないです
●横向きで寝てる時に腰へかかる負担は75%→仰向きと比べると負荷が少し大きくなります
立っている場合
(例:体重60kgで頭の重さ6kgの人)
●立った状態で腰を傾けた時に腰へかかる負担は150%→通常時より50%腰への負担が増え、頭の重さで言うと9kgの負荷がかかります
●腰を前に傾けた状態で荷物を持つと220%→通常時より120%(倍以上)腰への負担が増え、頭の重さで言うと約13-14キロの負荷がかかります
座っている場合
(例:体重60kgで頭の重さ6kgの人)
●座ってる時に腰にかかる負担は140%→通常時より40%腰への負担が増え、頭の重さで言うと8kgの負荷がかかります
●デスクワークなどで座った状態で前屈みになると185%→通常時より85%腰への負担が増え、頭の重さで言うと11kgの負荷がかかります
●しゃがんで(座った状態で)荷物を持つと275%→通常時より175%(3倍弱)腰への負担が増え、頭の重さで言うと15-6kgの負荷がかかります
多いのはこんな方です!
・仕事で重い荷物を運んでいる
・小さいお子様をよく抱っこをする
・洗濯や掃除などで腰を曲げる家事が多い
・草刈りや農作業などで忙しい
・立ちっぱなしや座りっぱなしなど長い時間同じ姿勢をしている
肩こり・首痛
肩痛の原因
年齢とともに肩周りの筋肉、靭帯(骨と骨をつなぎ関節を安定させている部分)、腱(筋肉と骨をつないでいる部分)、関節包(関節を包んでいる袋状の膜)などが弱くなり、ちょっとしたことでも傷つき炎症を起こしやすくなります。
炎症が起きると筋肉などが硬くなり、関節の曲げ伸ばしがしづらくなり、痛みにつながります。
これが四十肩や五十肩(病名は肩関節周囲炎)と言われています。
肩周りの筋肉を動かしたり、ストレッチを行うなど、硬くなった筋肉を少しづつ緩め、肩関節の可動域を広げていくことが大切です。
「首や肩が重だるい」「張る」など肩こりの症状も辛いですよね。
肩は常に腕の重さを支えていて、肩周りの筋肉に負荷がかかっています。車の運転やパソコン操作など、長時間同じ姿勢でいたり、同じ動きを繰り返したあとに肩こりの症状を感じることがありますが、これは筋肉の疲労が原因です。
長時間同じ姿勢をとらない、同じ動きを繰り返し過ぎないように適度に休憩をとり、首や肩を動かすことが大切です。
首痛の原因
今はスマホなどで便利な時代ではありますが、スマホを触る時は必然的に姿勢が悪くなりやすいです。人の頭部は、体重の10%くらいの重さがあると言われていますので、例えば体重が60kgの方であれば6kgのオモリを体の上で支えているイメージです。
長時間頭が下を向いた状態でいると、首への負担がかかり首の凝りや痛みの原因につながっていきます。
頭部の傾きによる首への負荷
首にかかる頭部の重み(負荷)が、首の傾く角度によって変わっていきます。例:体重が60kgで頭部も重さが6kgの人
●首が15度傾くと首にかかる頭部の重みは約12kg かかる重みは通常時の2倍です
●首が30度傾くと首にかかる頭部の重みは約18kg かかる重みは通常時の3倍です
●首が45度傾くと首にかかる頭部の重みは約22kg かかる重みは通常時の4倍弱です
●首が60度傾くと首にかかる頭部の重みは約27kg かかる重みは通常時の5倍弱です
多いのはこんな方です!
・長時間デスクワークで首を傾けている
・電車など長い移動時間で、スマホを触ることが多い